2014年1月18日土曜日

デスロール

かなり大きめのイベント会場でスタッフをしていた。僕の担当エリアはドッグレース。

昼下がり、インカムで呼び出し。

 「保険コーナーです。人手不足のため、助けてください!」

とりあえず保険コーナーとやらに向かう。

保険コーナーはエスカレータに仕掛けが施されていて、昇り運転側に乗ると、途中で体脂肪率やら体重やらを勝手にチェックされる。昇り終わった所にある大型モニターに、体重と体脂肪率、なぜか過去の摂取カロリーまでばっちり表示されてしまうという、トンデモな代物だった。結果の方もだいぶトンデモで、体重は30キロくらい軽く表示されているし、体脂肪率も1割切っていてインチキだなーと思った。

保険コーナーに入ると、そこには前職のボスがスタッフのユニフォームである黄色いウインドブレーカーを着込んでスタッフをしていた。忙しかったんじゃないのか?

 「もうバックレようかと思って・・・帰ろうぜー」

人間的にどうかとおもうけど、どうやら僕は前職所属の設定らしい(相手は社長、自分は社員)ので、とりあえず従っておく。

スタッフ用出口から駐車場へと向かう。

途中、半分位雑草が生い茂った空き地にさしかかる。

そこで突如、バリの置物のような衣装を着込んだ、野趣あふれる人物が登場。なんとカバの上に乗っており、僕等に「そこをどけ」といわんばかりに目の前に近づいてくる。浅黒い、豊満なバストが露わになっていた。アジア系の女性か。

とりあえずカバに食い殺されては文句も言えないので、僕はさっと道を譲る。元ボスは・・・既に逃げ出した様だった。

そのまま僕の右を通り過ぎるビーストマスター女性。カバはワーゲンバスを引っ張っていた。なんという怪力。

ふと左側に目をやると、空き地の土が露出しているあたりに、奇妙な物が2つ並んでいた。沖縄のシーサーの置物のような、でも風通しの良さそうな構造をした何かだ。

突然、後ろから元ボスが沸いて出てきて、わめく。

 「おい、あれワニじゃねえの」

それを聞いて「バレたか」とでもいうように、すごいスピードでこちらに向かってくるシーサーもといワニ。衣装はレザー製らしく、案外しなやかで、ワニの動きを阻害しないようになっていた。

僕は慌てて草むら側に逃げた。元ボスは、会場側に戻って行ったが、1匹のワニがそちらへ向かって追いかけていく様子が見えた。

そしてもう1匹のワニはこちらへ向かってくる。しかし、こちらは深い草むら。そのままは追ってこれまい・・・と思ったら、なんとデスロールをしながら草むらの上を転がって、難なく僕の目の前までやってきた。

窮地に陥ると、ただの肉に成り下がるのか・・・そんなことを思いながらも、どうにか逃げおおせようとする。しかし、ワニの体重がすでに足に乗っており、思うように動けない。



・・・気がついたら、布団の上だった。いつも通りの布団の上。

 「ねえねえ」

さすがにビックリした。自宅で、しかも寝室で、聞き覚えのある声がするのだ。声の主は大物N氏だ。

恐る恐る見てみる。肩から上だけを視界にとらえることができた。

 「今、ワニの夢みてたでしょ」

あっ、はい・・・と答えるころには、彼の姿は無くなっていた。

2014年1月14日火曜日

ギークとTCG

昨今のTCGブームの源流であるMagic;the Gatheringの大会に出場したら、どういうわけか某大物ギークと対戦することになった。

大物ギーク氏はループジャンクションと呼ばれる凶悪デッキで、こちらの健全なポンザレッドデッキをメッタ刺しにしていった。

僕はなす術もなく、2ターンほどで降参していた。