2014年3月4日火曜日

蟲に追われる

どういうわけか、古くて薄暗い洋館の廊下にいた。

時間帯はおそらく0時前後か。とにかく真夜中である。窓から伺える空は曇天であり、雨すら降っている。

この洋館には自室がある。そういう記憶が呼び覚まされたので、自室に戻ることにした。しかし、自室はどこだろう。

ノタノタとさまよっていた。すると、廊下の端の方に、白い吸盤状の物体が蠢いている。どう見ても生物、しかも動物だ。蟲っぽくもある。

恐る恐るじーっと見ていると、タコの吸盤みたいになっている物体の中央から、なにか白く細い物体が多数飛び出してきた。一斉にこちらに向かってくる!

僕はとっさに身をかわし、そのまま左手に見えている階段へ向かって走り出した。

どういうことだろう、走っていたはずが、宙に浮いている。しかもやたらスピードが出ている。バイク並の速度ではなかろうか。

とにかくあの蟲のような物体に取り付かれてはまずいので、そのまま階段を猛スピードで降りていく。曲がり角は、内側の壁に掴まって、無理やり曲がりきった。蟲どもは執拗に追いかけてくる。

長い階段を逃げつづけ、また別の廊下にたどり着く。すると、左手に自室のドアが見えた。

迷わずドアを開け、部屋に滑り込む。すぐにドアを閉め、鍵をかけた。

息が切れて、動悸がする。


---


ほっとして、目が覚める。鼓動がものすごい速かった。

ひどい学食

工業高校の学食。

学生は長蛇の列を成し、オバチャンたちがせっせと料理を提供している。

僕はかき揚げそばを頼むことにした。

列に並び、友人達と他愛もない話をする。今度のテストは自信あるかとか、今度女子を紹介してくれ、とか。

しばらくして、ようやく僕の注文が受け付けられる。しかし、この受け付けたスタッフ(この人だけ若手)、様子がおかしい。

どうやら日本人ではないらしく(おそらく中国人か韓国人)、日本語が通じない模様。隣のおばちゃんがフォローしてくれたが、本当に心配。

そして出てきたのは、柚子入りのかけうどん。僕は言った。
「ぼく、かき揚げそば頼んだんすけど」

まごつく若手スタッフ。言葉が理解できてない模様。隣のおばちゃんスタッフがフォローに入る。
「あーれ、ごめんねぇー。今作り直すから」

おばちゃん、若手スタッフに色々説明。若手スタッフ、再度作り始める。そして出てきたのが・・・

かき揚げそば・・・?

麺は極端に太く、成人男性の手指ほどの太さはあるだろう。そしてなぜか「麺が」あげられている。わかりやすく言うと、そばのかけ汁のなかに、揚げパンのような麺がぶっきらぼうに収められていたのだ。しかもなぜか餅が乗っかっている。

意味不明過ぎて文句を言う気力もなくなり、そのまま友人達の待つ卓へ。

ヘナヘナと座り込む僕をみて、友人達は爆笑するのであった。